主にポリエステル、ナイロン繊維に嵩高性を持たせるため、一旦仮に撚りを掛けた糸に熱を加え、また撚りを戻す加工のことです。仮撚加工を施すことで、糸にふんわりと柔らかい風合いが生まれるほか、糸の内部の「結晶」の向きや間隔が均一になることで染めやすく色ムラも軽減し、強度が増すというメリットが生まれます。 こうして、伸縮性や弾力性をもたせることで、従来は衣料用途中心であったものが、近年では様々な用途開発が進み、自動車関連用品や医療関連、インテリアなど使用の領域が広がっています。
加工する原料となるPOY(未延伸糸)、FDY(延伸糸)をクリルに掛ける(開梱状態の原糸/15キロ巻きX36個入/540キロ)
(原糸を機械に準備する作業中)
POY、FDYのテールを次のPOY、FDYの糸端と結び合わせる
仮撚機の加工条件を原料、加工糸の条件に合わせて運転する
仮撚機の糸導にPOY、FDYを通し加工糸の紙管に巻き取らせる
所定の巻取り時間が経過した加工糸を仮撚機から外し、次の紙管に巻き取らせる(オードッファー付きの機台は自動で行う)
取外した加工糸を錘番号、ドッフ番号ごとに台車に掛ける
糸端を取り出し目視でインターレースのばらつき等検査する
加工糸を一口編みで基準となる加工糸と比較できる様編み立て、染色して染着性、倦縮などを検査し選別する(筒編み作成)
(染色機操作)
(筒編み判定)
加工糸に毛羽や傷、汚れがないか目視で検査する
加工糸を計量、梱包する
客先からの注文や指図に応じて出荷する